「カナダに行きたいけど、英語ができないと無理かな…」そんな不安を抱える方は多いですよね。実は、カナダのビザ申請において、英語力の要件はビザの種類によって大きく異なります。日本在住の中国人の方がカナダビザを取得する際、英語のテストスコアが必須になるケースと、そうでないケースがあるんです。
この記事では、ビザの種類ごとの英語要件と、英語に自信がない方でも申請できるビザについて詳しく解説していきます。
ビザの種類によって英語要件は全く違う
まず知っておいてほしいのは、すべてのカナダビザで英語力が求められるわけではないということ。ビザの目的によって、要件はかなり変わってきます。
英語力が不要なビザ
- 観光ビザ(eTA含む)
- 学生ビザ(語学学校入学の場合)
- ビジター延長
- スーパービザ(親・祖父母用)
これらのビザでは、IELTSやCELPIPといった英語テストのスコア提出は求められません。特に観光目的や語学留学の場合、「これから英語を学ぶ」という前提なので、現時点での英語力は問われないんですね。
英語力の証明が必要なビザ
- ワーキングホリデービザ(一部プログラム)
- 就労ビザ(職種による)
- 永住権申請(Express Entryなど)
- 専門学校・大学への留学(語学学校以外)
永住権を目指す場合は、CLB(Canadian Language Benchmark)で一定のスコアが必要です。たとえばExpress Entryの場合、最低でもCLB7(IELTS各セクション6.0相当)が求められることが多いです。
観光ビザ・eTAは英語ゼロでも申請可能
カナダへの短期滞在を考えている方に朗報です。観光目的なら、英語力の証明は一切不要。必要なのは、パスポートや滞在資金の証明、帰国の意思を示す書類などです。
日本在住の中国人の方の場合
中国国籍の方が日本からカナダへ渡航する場合、ビザ免除にはなりません。でも安心してください。観光ビザ申請でも、英語のテストスコアは求められません。
学生ビザなら語学力ゼロからスタートできる
「英語を勉強したいからカナダに行きたい」という方も多いですよね。語学学校への留学なら、英語力ゼロの状態からでも学生ビザを取得できます。
語学学校入学のメリット
- 入学時の英語テスト不要
- 学校独自のレベルチェックで適切なクラスに配置
- 最短2週間から長期まで柔軟に選べる
- 6ヶ月以上の場合は学生ビザが必要
バンクーバーやトロントには、日本人や中国人のスタッフがいる語学学校も多く、入学手続きも安心です。学校によっては、最初のレベルがゼロから始まるコースも用意されています。
注意点:カレッジ・大学は英語要件あり
一方で、専門学校(カレッジ)や大学に直接入学する場合は、英語力の証明が必要です。多くの学校が、IELTS Academic 6.0〜6.5程度を求めています。
英語力が足りない場合は、条件付き入学(Conditional Admission)という方法もあります。まず付属の語学コースで英語力を上げてから、本科に進学するルートですね。この場合でも学生ビザは取得できます。
永住権を目指すなら英語学習は必須
カナダへの移住を本格的に考えている方は、やはり英語力が必要になってきます。Express Entryシステムでは、英語力がポイントに大きく影響するからです。
Express Entryで求められる英語力
2024年現在、Federal Skilled Worker Program(FSWP)で招待を受けるには、高い英語スコアが有利に働きます。具体的な目安としては:
- 最低ライン:CLB7(IELTS各6.0)
- 競争力のあるスコア:CLB9以上(IELTS各7.0以上)
- 満点ポイント獲得:CLB10以上
ただし、Provincial Nominee Program(PNP)など、州の推薦プログラムを使えば、より低い英語スコアでも永住権取得のチャンスがあります。職歴や学歴とのバランスで総合的に評価されるんですね。
英語スコアを上げるための現実的な計画
いきなり高スコアは難しくても、段階的にステップアップする方法があります。
- まず語学留学でカナダの環境に慣れる
- 現地でIELTSやCELPIP対策コースを受講
- カレッジ卒業後にPost-Graduation Work Permit(PGWP)取得
- カナダでの就労経験を積みながらCRS(ポイント)を上げる
実際に、最初は英語がほとんどできなかった方でも、2〜3年かけてカナダ永住を実現した例は多くあります。大切なのは、自分に合ったルートを見つけることです。
申請書類は中国語・日本語でも大丈夫?
ビザ申請の際に、もうひとつ気になるのが書類の言語ですよね。結論から言うと、公式書類は英語またはフランス語への翻訳が必要です。
翻訳が必要な書類の例
- 戸籍謄本(中国の場合は戸口簿)
- 学歴証明書・成績証明書
- 在職証明書
- 銀行の残高証明書
- 婚姻証明書など
翻訳は、認定翻訳者(Certified Translator)によるものが求められます。自分で翻訳したものは基本的に受け付けられません。日本国内にも認定翻訳サービスを提供している業者があるので、早めに手配しておくと安心です。
オンライン申請は英語で行う必要あり
カナダ移民局(IRCC)のウェブサイトは英語(またはフランス語)です。申請フォームへの記入も英語で行う必要があります。ここが不安な方は、ビザ申請のサポートを利用するのも一つの方法です。
中国人の方がよく直面する申請の課題
日本在住の中国人の方がカナダビザを申請する際、いくつか特有の注意点があります。
バイオメトリクス(生体認証)の登録
カナダビザ申請では、指紋と顔写真の登録が必要です。日本国内ではVAC(ビザ申請センター)で手続きできます。東京と大阪に拠点があり、予約制で対応しています。費用は85カナダドル(約9,000円前後、為替による)です。
在留資格との関係
日本での在留資格の種類や残存期間も、審査に影響することがあります。安定した在留状況であることを示す書類(在留カードのコピーなど)を提出すると、審査官への良いアピールになります。
渡航歴のチェック
過去の渡航歴(特に欧米諸国への渡航経験)は、ビザ審査でプラスに働くことがあります。アメリカ、イギリス、オーストラリアなどへの渡航歴がある方は、パスポートのコピーで証明しましょう。
英語が苦手でもできる準備のポイント
最後に、英語に自信がない方でもできる申請準備のコツをまとめます。
書類準備を早めに始める
翻訳や公証に時間がかかることを考慮して、最低でも申請の1〜2ヶ月前には準備を始めましょう。特に中国から取り寄せる書類は、予想以上に時間がかかることがあります。
写真は規定を厳守
カナダビザ用の証明写真は、サイズや背景色の規定が細かく決まっています。規定に合わない写真は再提出を求められ、審査が遅れる原因になります。経験のある写真店で撮影することをおすすめします。
補足説明書(カバーレター)を活用
申請理由や状況を説明するカバーレターを添付すると、審査官に意図が伝わりやすくなります。これは英語で作成する必要がありますが、専門家の力を借りれば、自分の状況を的確に伝える文書を用意できます。
まとめ:目的に合ったビザを選べば道は開ける
カナダビザと英語力の関係をまとめると、観光や語学留学なら英語力ゼロでも申請可能。永住権を目指すなら計画的な英語学習が必要、ということになります。
大切なのは、今の自分の状況と目標に合ったビザを選ぶこと。英語ができないからとカナダを諦める必要はありません。まずは行けるビザから始めて、現地で英語力を磨きながらステップアップしていく方法もあります。
自分に合ったルートがわからない方、書類の準備に不安がある方は、遠慮なく専門家に相談してみてください。あなたのカナダへの夢を実現するお手伝いができれば幸いです。
ビザ申請についてお気軽にご相談ください
書類の準備や申請手続きでお困りの方は、専門家にご相談ください。

