「子供と一緒にカナダへ旅行したいけど、ビザ申請が複雑で不安…」そんな声をよく耳にします。日本在住の中国人の方にとって、子供のカナダビザ申請は特に悩ましい問題ですよね。親のビザとは別に子供用の書類も必要になるため、準備すべきことがたくさんあります。
この記事では、日本に住む中国籍の方が子供のカナダビザを申請する際の具体的な手順や必要書類、よくある失敗例まで、実務経験をもとに詳しくお伝えします。
日本在住の中国人が子供のカナダビザを申請する基本情報
そもそも子供にもビザは必要?
結論から言うと、中国籍のお子さんがカナダへ渡航する場合、年齢に関係なくビザが必要です。0歳の赤ちゃんでも例外ではありません。日本のパスポートを持つお子さんであればeTA(電子渡航認証)で済みますが、中国籍の場合は観光目的でも一時滞在ビザ(Temporary Resident Visa)の申請が求められます。
申請できるビザの種類
子供のカナダ渡航目的によって、申請するビザの種類が異なります。
- 観光ビザ(Visitor Visa):家族旅行、親戚訪問など
- 学生ビザ(Study Permit):6ヶ月を超える就学の場合
- スーパービザ(Super Visa):カナダ在住の家族を長期訪問する場合
多くの場合、観光ビザで申請される方が多いですね。有効期間は最長10年で、1回の滞在は通常6ヶ月までとなっています。
子供のカナダビザ申請に必要な書類一覧
基本書類
まず、どのお子さんにも共通して必要な書類を確認しましょう。
- 有効な中国パスポート(残存有効期間6ヶ月以上推奨)
- パスポートサイズの証明写真(35mm×45mm、背景白)
- 申請書(IMM5257フォーム)
- 家族情報フォーム(IMM5645)
- 在留カードのコピー(両面)
- 戸籍謄本または出生証明書(親子関係の証明)
親が準備する書類
子供のビザ申請では、保護者の状況を証明する書類も重要です。
- 親の在留カードコピー
- 親の就労証明書または在職証明書
- 親の銀行残高証明書(過去3〜6ヶ月分の取引明細も)
- 親のパスポートコピー
- 渡航同意書(片親のみ同行の場合、もう一方の親からの同意書)
特に渡航同意書は見落としがちです。両親のうち片方だけが子供と一緒にカナダへ行く場合、同行しない親の署名入り同意書が必要になります。これがないと、審査で追加書類を求められるケースが非常に多いです。
追加で求められることがある書類
お子さんの年齢や状況によって、以下の書類が必要になることもあります。
- 学校の在学証明書(就学中の場合)
- 旅行日程表
- 航空券の予約確認書
- カナダでの宿泊先情報
- 招待状(カナダ在住の親戚を訪問する場合)
申請手続きの具体的な流れ
ステップ1:オンラインアカウントの作成
カナダ移民局(IRCC)の公式サイトでGCKeyアカウントを作成します。子供の申請であっても、親がアカウントを作成して代理で申請することになります。アカウント作成自体は15分程度で完了しますが、英語での入力が必要なので、事前に情報を整理しておくとスムーズです。
ステップ2:申請書類のアップロード
必要書類をすべてスキャンし、PDFまたはJPEG形式でアップロードします。1ファイルあたりの上限は4MBまで。書類が多い場合は複数のファイルに分けてアップロードしましょう。
ここでよくあるミスが、書類の画質が悪くて文字が読めないケース。スマホで撮影する場合も、明るい場所で影が入らないよう注意してください。
ステップ3:申請料金の支払い
2024年現在、観光ビザの申請料金は以下の通りです。
- ビザ申請料:100カナダドル
- バイオメトリクス(生体認証)費用:85カナダドル
家族で申請する場合、バイオメトリクス費用は最大170カナダドルが上限となるファミリー料金が適用されることもあります。
ステップ4:バイオメトリクス(指紋・写真)の登録
申請料金の支払い後、バイオメトリクス登録の案内レターが届きます。日本国内では、東京のカナダビザ申請センター(VFS Global)で登録が可能です。
14歳未満のお子さんは指紋採取が免除されますが、写真撮影は必要です。予約制なので、早めに予約を取ることをおすすめします。繁忙期は2〜3週間先まで予約が埋まっていることも珍しくありません。
ステップ5:審査結果を待つ
日本からの申請の場合、審査期間は通常2〜4週間程度です。ただし、申請が集中する時期(夏休み前など)は6週間以上かかることもあります。余裕を持ったスケジュールで申請しましょう。
申請で失敗しないための5つのポイント
1. 親子関係の証明は丁寧に
中国籍の方の場合、戸籍謄本ではなく「出生医学証明」や「親子関係公証書」が必要になることがあります。日本で取得できない場合は、中国大使館で公証を受ける必要があるため、時間に余裕を持って準備してください。
2. 財政証明は「安定性」をアピール
銀行残高だけでなく、過去数ヶ月の入出金履歴も重要です。審査官は「この家庭は経済的に安定しているか」「カナダで不法滞在するリスクはないか」を見ています。突然大金が入金された口座より、毎月安定した収入がある口座の方が印象が良いです。
3. 渡航目的を明確に
「なぜカナダに行きたいのか」「滞在後は必ず日本に戻る理由は何か」を説明するカバーレターを添付すると、審査がスムーズになることがあります。例えば「子供の夏休みを利用した2週間の家族旅行で、9月からの新学期に合わせて帰国予定」など、具体的に書きましょう。
4. 過去の渡航歴をプラスに
アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパなど他の先進国への渡航歴があれば、それも信用材料になります。過去のパスポートにそうしたスタンプがあれば、コピーを添付することをおすすめします。
5. 申請時期を考慮する
夏休みや春節前は申請が集中し、審査期間が長くなりがちです。可能であれば、旅行予定の2〜3ヶ月前には申請を済ませておくと安心です。
よくある質問と回答
Q. 子供だけでカナダに行く場合は?
18歳未満の子供が単独でカナダに入国する場合、両親からの渡航同意書に加え、カナダで子供を迎える方(親戚など)からの招待状が必要です。また、入国審査でより詳しく質問される可能性が高いので、学校の在学証明書や帰国便のチケットなど、帰国の意思を示す書類を多めに用意しておきましょう。
Q. ビザが却下されたらどうなる?
却下された場合でも、再申請は可能です。却下理由を確認し、不足していた書類を補完して再申請しましょう。却下歴があると次回審査が厳しくなるという噂がありますが、正当な理由と十分な書類があれば、再申請で許可されるケースも多いです。
Q. 日本で生まれた子供でも中国パスポートが必要?
両親が中国籍の場合、日本で生まれたお子さんも中国籍となり、中国パスポートでの渡航が基本となります。ただし、お子さんが日本国籍を取得している場合は、日本パスポートでeTAを申請することになります。国籍の状況によって手続きが異なるので、まずはお子さんの国籍を確認してください。
Q. 観光ビザでカナダの学校に通える?
6ヶ月以内の短期留学であれば、観光ビザでも通学可能です。ただし、6ヶ月を超える就学の場合は学生ビザ(Study Permit)が必要になります。語学学校のサマープログラムなど短期の場合は、観光ビザで問題ありません。
まとめ
日本在住の中国人の方が子供のカナダビザを申請する際は、親子関係の証明、財政証明、渡航同意書など、大人の申請以上に細かな書類が必要になります。特に片親のみの同行や、祖父母との渡航など、イレギュラーなケースでは追加書類が求められることも多いです。
申請自体はオンラインで完結しますが、書類の準備や英語での記入に不安を感じる方も多いと思います。余裕を持ったスケジュールで準備を進め、わからないことがあれば早めに専門家に相談することをおすすめします。
お子さんとの素敵なカナダ旅行が実現することを願っています。
ビザ申請についてお気軽にご相談ください
書類の準備や申請手続きでお困りの方は、専門家にご相談ください。

