日本で暮らす中国人の方がカナダビザを申請する際、意外とつまずきやすいのが写真の規格です。「中国のパスポート写真と同じでいいのかな?」と思っていると、申請が却下されてしまうこともあります。実際、写真の不備による再申請は全体の約15%を占めるというデータもあるほどです。
この記事では、カナダビザ写真の正確な規格と、日本で撮影する際の具体的なポイントをわかりやすくお伝えします。
カナダビザ写真の基本規格
まずは、カナダ移民局(IRCC)が定める写真の基本ルールを確認しましょう。これを押さえておけば、申請時のトラブルを防げます。
サイズと寸法の詳細
カナダビザ写真には、細かいサイズ規定があります。
- 写真サイズ:縦50mm × 横35mm
- 顔の縦幅:31mm〜36mm(あご下から頭頂部まで)
- 顔が写真の中央に位置していること
- 頭頂部から写真上端まで適度な余白があること
ちなみに、中国のパスポート写真は48mm×33mmなので、サイズが異なります。日本の証明写真機で「パスポートサイズ」を選ぶと45mm×35mmになることが多いため、必ず「50mm×35mm」を指定できる場所で撮影してください。
背景色と画質の条件
背景と画質についても厳格な基準があります。
- 背景色:白または淡い色(純白が推奨)
- 影が写り込んでいないこと
- ピントが合っており、鮮明であること
- 写真は6ヶ月以内に撮影されたもの
- 光沢紙に印刷されていること
スマートフォンで撮影した写真を使う場合、画質が300dpi以上であることを確認してください。オンライン申請では、420×540ピクセル以上が必要です。
撮影時の服装・表情のルール
写真撮影時の身だしなみにも細かい決まりがあります。知らずに撮影すると、撮り直しになることも多いポイントです。
顔の映り方と表情
- 正面を向き、カメラを真っ直ぐ見ること
- 表情は自然な無表情(口を閉じる)
- 目は両方とも開いていること
- 顔全体がはっきり見えること
- 髪で顔が隠れていないこと
眼鏡をかけている方は、反射やフレームで目が隠れないよう注意が必要です。2024年現在、カナダビザ写真では眼鏡を外して撮影することが強く推奨されています。
服装と頭部の装飾品について
- 帽子やヘアアクセサリーは原則禁止
- 宗教上の理由がある場合のみ頭部を覆うことが許可される
- 服装は背景と区別できる色を選ぶ
- 白い服は背景と同化しやすいため避ける
濃い色のシャツやジャケットを着ると、白い背景とのコントラストがはっきりして好印象の写真になります。
日本で写真を撮影できる場所
日本国内でカナダビザ用の写真を撮影できる場所はいくつかあります。それぞれの特徴を知って、自分に合った方法を選びましょう。
写真館・カメラ店での撮影
最も確実なのは、ビザ写真に対応した写真館やカメラ店です。
- カメラのキタムラ:全国に約600店舗、ビザ写真対応
- プラザクリエイト(パレットプラザ):サイズ指定可能
- 地域の写真館:外国ビザ対応の店舗を選ぶ
料金は1,500円〜3,000円程度です。撮影時に「カナダビザ用、50mm×35mm」と伝えれば、規格に合った写真を撮ってもらえます。データでの受け取りも可能な店舗が多いので、オンライン申請にも便利です。
証明写真機を使う場合
駅や商業施設にある証明写真機でも撮影できますが、注意点があります。
- 「外国ビザ」メニューがある機種を選ぶ
- サイズを50mm×35mmに設定できるか確認する
- DNPの「Ki-Re-i」シリーズはビザサイズ対応機種あり
- 料金は800円〜1,000円程度
ただし、証明写真機は自分で位置を調整するため、顔のサイズや位置が規格外になりやすいというデメリットがあります。不安な方は写真館での撮影をおすすめします。
オンライン申請用のデジタル写真規格
カナダビザをオンラインで申請する場合、デジタル写真のアップロードが必要です。紙の写真とは別の規格があるので確認しておきましょう。
デジタル写真の技術要件
- ファイル形式:JPEG
- 最小サイズ:420×540ピクセル
- 最大ファイルサイズ:4MB
- 解像度:600dpi以上推奨
- ビット深度:24ビット以上
写真館でデータをもらう場合は、「オンラインビザ申請用にも使いたい」と伝えておくと、適切な形式で渡してもらえます。
自分で撮影する場合のコツ
スマートフォンで撮影する場合は、以下の点に気をつけてください。
- 自然光が入る明るい場所で撮影する
- 白い壁の前に立つ
- カメラは目の高さに固定する
- 他の人に撮ってもらう(自撮りは避ける)
- 加工アプリでの修正は禁止
美肌加工やフィルターを使った写真は却下の原因になります。自然な状態で撮影してください。
よくある写真の不備と対策
実際に却下されやすい写真の特徴と、その対策をまとめました。
却下されやすい写真の例
- 顔のサイズが規格より小さい・大きい
- 背景に影や模様が写っている
- 眼鏡のレンズが光を反射している
- 顔が正面を向いていない
- 写真がぼやけている・暗い
- 古い写真を使用している(6ヶ月以上前)
申請前のセルフチェックポイント
提出前に以下の点を確認しましょう。
- 顔が写真の中央にあるか
- 頭頂部が切れていないか
- 背景が均一な白色か
- 目がはっきり見えているか
- 写真に折り目や汚れがないか
不安な場合は、カナダ移民局の公式サイトにある写真規格チェックツールを活用することもできます。
中国人申請者が特に注意すべきポイント
日本在住の中国人の方がカナダビザを申請する際、いくつか特有の注意点があります。
パスポートの種類による違い
中国パスポートをお持ちの方は、ビザ申請時に写真を2枚以上求められることがあります。郵送申請の場合は、写真の裏面に名前と生年月日を鉛筆で薄く記入しておくと良いでしょう。
日本での申請場所
日本在住の中国人の方は、東京または大阪のカナダビザ申請センター(VFS Global)を通じて申請します。写真は申請書類と一緒に提出するため、規格を満たしていないとその場で指摘されることもあります。
- 東京:港区芝公園にあるVFSセンター
- 大阪:中央区のVFSセンター
いずれも予約制なので、事前にオンラインで予約を取ってから訪問してください。
まとめ:確実な写真準備で申請をスムーズに
カナダビザの写真規格は細かいですが、一つひとつ確認すれば決して難しくありません。
- サイズは50mm×35mm、顔の縦幅31mm〜36mm
- 背景は白、6ヶ月以内に撮影
- 眼鏡は外し、自然な表情で正面を向く
- デジタル写真は420×540ピクセル以上
- 加工や修正は禁止
せっかくの申請が写真の不備で遅れてしまうのはもったいないことです。この記事を参考に、規格に合った写真を準備して、スムーズなビザ取得を目指してください。
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