「カナダ旅行を計画しているけど、eTAって中国人も申請できるの?」こんな疑問をお持ちの方、多いのではないでしょうか。結論から言うと、カナダのeTAは中国国籍の方は基本的に利用できません。でも、がっかりしないでください。この記事では、日本在住の中国人の方がカナダへ渡航するための正しい方法を詳しくお伝えします。
そもそもeTAとは?ビザとの違いを理解しよう
eTA(Electronic Travel Authorization:電子渡航認証)は、カナダが2016年から導入した制度です。日本やオーストラリア、イギリスなど約60カ国のパスポート保持者が、短期間の観光や商用でカナダに入国する際に必要となります。
eTAの基本情報
- 申請費用:7カナダドル(約800円)
- 有効期限:最長5年間(またはパスポートの有効期限まで)
- 滞在可能期間:1回の入国につき最大6カ月
- 申請方法:オンラインのみ
- 審査時間:通常数分〜72時間
一方、ビザ(査証)は大使館や領事館で審査を受けて発給されるもので、より厳格な審査があります。eTAは「ビザ免除国」の国民だけが利用できる簡易版の渡航許可、と考えるとわかりやすいでしょう。
中国国籍の方がeTAを使えない理由
残念ながら、中国はカナダのビザ免除対象国に含まれていません。そのため、中国パスポートをお持ちの方は、たとえ日本に長く住んでいても、eTAではなくビザを取得する必要があります。
ビザ免除国の決定基準
カナダ政府がビザ免除を認めるかどうかは、以下の要素で判断されています。
- その国との外交関係
- 不法滞在・オーバーステイの統計データ
- パスポートのセキュリティレベル
- 経済的な安定度
- 相互主義(カナダ国民がその国でビザ免除されているか)
中国は現時点でこれらの条件を満たしていないため、ビザ取得が必須となっています。ただし、これは「入国が難しい」という意味ではありません。正しく申請すれば、観光ビザは問題なく取得できます。
日本在住の中国人がカナダへ行く方法
ここからは、具体的にどうすればカナダに渡航できるのかを説明します。
必要なのは「一時滞在ビザ(TRV)」
カナダへの観光や短期商用には、Temporary Resident Visa(一時滞在ビザ)を申請します。いわゆる「観光ビザ」と呼ばれるものです。
申請に必要な主な書類は以下の通りです。
- 有効なパスポート(残存有効期間6カ月以上推奨)
- 証明写真(35mm×45mm)
- 申請書(IMM 5257)
- 家族情報フォーム(IMM 5645)
- 渡航目的を証明する書類(航空券予約、ホテル予約など)
- 財政証明(銀行残高証明、給与明細など)
- 日本での在留資格を証明する書類(在留カードのコピー)
- 雇用証明書または在学証明書
日本在住者ならではのメリット
実は、日本に住んでいる中国人の方には、いくつかの有利な点があります。
- 日本での安定した生活基盤が「帰国意思」の証明になる
- 日本の会社に勤めていれば、収入証明が出しやすい
- 在留カード(永住権や定住者ビザなど)が信用材料になる
- 日本のカナダ大使館(東京・大阪)で申請できる
特に、日本で永住権をお持ちの方や、長期の就労ビザで働いている方は、審査において好印象を与えやすい傾向があります。
カナダ観光ビザの申請手順
では、実際の申請の流れを見ていきましょう。
ステップ1:オンラインアカウント作成
カナダ移民局(IRCC)の公式サイトでアカウントを作成します。GCKeyまたはカナダの銀行パートナーのログイン情報を使用できます。
ステップ2:申請書の記入
オンラインで質問に答えていく形式です。英語またはフランス語での記入が必要です。職歴は過去10年分、渡航歴は過去10年分を記載する必要があり、ここで意外と時間がかかります。
ステップ3:書類のアップロード
必要書類をPDF形式などでアップロードします。書類が不鮮明だと追加提出を求められることがあるので、スキャンの品質には注意してください。
ステップ4:申請料の支払い
観光ビザの申請料は100カナダドル(約11,000円)です。クレジットカードで支払います。
ステップ5:バイオメトリクス(生体認証)
初めてカナダビザを申請する方は、指紋と顔写真の登録が必要です。東京のカナダビザ申請センター(VAC)で行います。予約制なので、事前に予約を取りましょう。費用は85カナダドル(約9,500円)です。
ステップ6:審査結果を待つ
審査期間は申請状況によって異なりますが、日本からの申請は比較的早く、2〜4週間程度で結果が出ることが多いです。繁忙期や追加書類の要求があった場合は、さらに時間がかかることもあります。
審査でチェックされるポイント
ビザ申請で重要なのは、「この人は旅行が終わったら必ず日本に戻ってくる」と審査官に信じてもらうことです。
審査官が見ているポイント
- 日本での定職があるか(会社員は有利)
- 十分な資金があるか(目安として口座に50万円以上)
- 日本に家族がいるか
- 不動産など日本に資産があるか
- 過去のビザ申請で問題がなかったか
- 渡航の目的が明確か
よくある却下理由と対策
残念ながらビザが却下されるケースもあります。よくある理由を知っておきましょう。
- 渡航目的があいまい → 具体的な旅程表を用意する
- 経済的な裏付けが不十分 → 給与明細3カ月分+銀行残高証明を提出
- 日本との結びつきが弱い → 在留カードの期限、勤続年数をアピール
- 書類の不備 → 申請前にチェックリストで確認する
申請時によくある質問
Q. 日本の永住権があればeTAが使える?
いいえ、使えません。eTAはパスポートの国籍で判断されます。日本の永住権を持っていても、中国パスポートで渡航する以上、ビザが必要です。ただし、永住権を持っていることは審査で有利に働きます。
Q. 申請はすべて英語?日本語は使えない?
申請書類は英語(またはフランス語)で作成する必要があります。日本語の書類(在職証明など)を提出する場合は、英語の翻訳を添付しましょう。
Q. 家族と一緒に申請できる?
はい、家族全員分を同時に申請できます。ただし、申請書類と申請料は1人ずつ必要です。
Q. ビザが取れたら何回でも入国できる?
発給されるビザの種類によります。シングルエントリー(1回のみ)とマルチプルエントリー(複数回可)があり、最近はマルチプルエントリーが発給されることが多いです。有効期間内なら何度でも入国できます。
申請を成功させるためのアドバイス
最後に、審査に通りやすくなるコツをまとめます。
書類は「多め」に用意する
必要最低限の書類だけでなく、あなたの状況を証明できる追加書類があれば積極的に提出しましょう。例えば、日本での納税証明書、賃貸契約書のコピー、保有資格の証明書なども有効です。
渡航目的を具体的に説明する
「カナダを観光したい」だけでは不十分です。「ナイアガラの滝を見たい」「バンクーバーで友人と会う」「紅葉シーズンのメープル街道をドライブしたい」など、具体的な目的を書きましょう。
余裕を持ったスケジュールで申請する
旅行の2〜3カ月前には申請を始めることをおすすめします。万が一追加書類を求められたり、再申請が必要になっても対応できるようにしておきましょう。
過去のビザ履歴を正直に申告する
他国でビザを却下された経験があっても、隠さずに申告してください。虚偽の申告は、発覚した場合に今後のビザ申請すべてに悪影響を及ぼします。
まとめ
カナダのeTAは残念ながら中国国籍の方は利用できませんが、観光ビザ(一時滞在ビザ)を取得すれば問題なく渡航できます。日本に住んでいる方は、安定した生活基盤があることが審査で有利に働くので、書類をしっかり準備して申請に臨みましょう。
ビザ申請は書類の準備や英語での記入など、手間がかかる部分もあります。でも、正しい手順を踏めば、きっとカナダ旅行を実現できます。ナイアガラの滝、ロッキー山脈、メープルシロップ…素敵な思い出を作りに行きましょう!
ビザ申請についてお気軽にご相談ください
書類の準備や申請手続きでお困りの方は、専門家にご相談ください。

